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2023.11.21 どうして歯ぎしりしてしまうのか??

歯ぎしりは、
日本人の3人に2人は
経験したことがあると言われています。

歯ぎしりをしていることに
自覚のある方もいれば、
そうでない方も多くいらっしゃいます。

歯ぎしりを続けていると、
歯が過剰にすり減るだけでなく、
歯が割れたり、歯周病が悪化したりする
原因になりますので、
できることなら歯ぎしりは
予防したいところです。

今回は、歯ぎしりの原因と
予防法についてご紹介します。

この記事を読むと、
歯ぎしりの原因や予防法、
そして歯ぎしりの種類も
お分かりいただけると思います。

目次

◯歯ぎしりについて

 ◆歯ぎしりとは

 ◆歯ぎしりの種類

◯歯ぎしりの原因

 ◆ストレス

 ◆パソコン作業

 ◆過度な集中

 ◆癖

◯歯ぎしりの予防法

 ◆マウスピース

 ◆ストレスの解消

 ◆作業環境や作業方法の改善

 ◆歯ぎしりの気づき

◯まとめ

◯歯ぎしりについて

まず、歯ぎしりについて解説します。

◆歯ぎしりとは

意識することはないのですが、
実は上下の歯は普段は触れ合っていません。

上顎と下顎の歯の間には
5mmほどの隙間があります。

上下の歯が触れ合うのは、
食事など限られた時間だけで、
全部合わせても1日のうち数分とも
言われています。

歯ぎしりとは、
上下の歯を触れ合わせ、
隙間をなくした状態を指します。

◆歯ぎしりの種類

歯ぎしりというと
歯をギリギリと鳴らすことを
イメージされがちですが、
それだけではありません。

◆歯ぎしり(グラインディング)

一般的に歯ぎしりとして
イメージされるのが、
この歯ぎしり(グラインディング)です。

歯の噛み合わせ面が
すり減る原因となる歯ぎしりです。

上下の歯を強く噛み合わせ、
横方向にこすり合わせるので、
ギリギリという音がでます。

◆食いしばり(クレンチング)

上下の歯を強い力で
噛み合わせる歯ぎしりです。

歯を横に擦り合わせるグラインディングと異なり、
クレンチングは音が出ないので、
気が付かない方も多いです。

◆タッピング

タッピングは、
上顎と下顎の歯を
軽く触れ合わせる歯ぎしりです。

例えていうなら、
寒いときに歯がガタガタと
なったような状態でしょうか。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因についてお話しします。

◆ストレス

歯ぎしりの原因として
多いのが、ストレスです。

ストレスを受け続けると、
咬筋というお口を
閉める筋肉の働きが増します。

このため、ストレスを受けると、
お口が閉まり、歯と歯が接触し、
歯ぎしりを起こします。

◆ストレスを受けると歯ぎしりする理由

ストレスを受けると
どうして歯ぎしりをしてしまうのか、
その理由については諸説あります。

その中で、人類の歴史が
関係しているという説
についてご説明します。

人類の歴史は、
飢餓との戦いと言っても
過言ではありません。

食料が豊富になり、
飢餓から解放されたのは、
科学の発展によるもので、
それもここ100年くらいの話です。

人類は誕生して以来、
ずっと飢餓に悩まされていました。

お口を開け閉めする咀嚼筋は、
食べないとほとんど使いません。

せっかく食べ物にありつけたとき、
筋力が下がって食べられない
ということではとても困ります。

そこで、食べられない間、
歯ぎしりをして咀嚼筋の筋力を
保っていたのではないか、
食べられない=ストレスなので、
その名残としてストレスを受けると
歯ぎしりをするのではという説です。

◆パソコン作業

近年、増えているのが、
パソコン作業による歯ぎしりです。

パソコンで作業をすると、
目線が下がりやすく、
うつむき加減になります。

うつむくと、
上顎と下顎の歯が近づき、
無意識のうちにお口を
閉じようとする働きが生じます。

この結果、
上下の歯が接触し、
歯ぎしりを起こすと
考えられています。

◆ノートパソコンの影響

パソコンは、
デスクトップパソコンと
ノートパソコン(ラップトップパソコン)
に分けられます。

デスクトップパソコンと
ノートパソコンを比べると、
ディスプレイの位置が
ノートパソコンの方が低いです。

このため、目線はより下がり、
より一層うつむきます。

同じパソコン作業でも
ノートパソコンの方が、
歯ぎしりをしやすくなります。

◆過度な集中

何かに熱中したり、
集中したりしていると、
咬筋の働きがアップする傾向があります。

すると、
歯と歯が接触しやすくなり、
歯ぎしりを起こす可能性が高まります。

◆癖

例えば、歯周病ではグラグラしている歯があり、
それが気になるので噛み合わせている歯で
動いている歯を触っていると、
それが癖になりタッピングのような
歯ぎしりを起こすことがあります。

また、日中のスポーツで食いしばる習慣があると、
やはりそれが癖になってしまうこともあり、
癖も歯ぎしりの原因の一つです。

◯歯ぎしりの予防法

では、歯ぎしりの予防法について解説します。

◆マウスピース

軟らかいプラスチックで
出来たマウスピースを上顎、
もしくは下顎につけて歯を覆う方法です。

上顎と下顎の歯の間に
マウスピースが入るので、
歯と歯を接触できなくなります。

これにより、歯ぎしりを防ぎます。

◆ストレスの解消

ストレスを自覚しているなら、
ストレスの解消も歯ぎしり予防のポイントです。

ストレス解消には、
生活習慣の見直し、
運動不足の解消、
アロマ、ストレッチ、マッサージ、
趣味などいろいろな方法があります。

ご自身に合った、
取り組みやすい方法を
選ぶことがポイントです。

◆作業環境や作業方法の改善

コストがかかりますが、
ノートパソコンからデスクトップパソコンに
かえてみるのも歯ぎしり対策のひとつです。

視線が上がり、
うつむきにくくなりますので、
歯と歯の接触が起こりにくくなります。

パソコン作業の間に休憩を挟み、
リラックスすることも大切です。

これは一例ですが、
作業環境や作業方法などを
改善することも歯ぎしり予防に効果的です。

◆歯ぎしりの気づき

歯ぎしり自体に気がついていない場合は、
歯ぎしりに気づくことも大切です。

無意識のうちにしている歯と歯の接触に
気づくことで、
ご自身で歯と歯の接触を
解消するように取り組んで
いただくことができます。

日常生活で歯と歯の接触に気づき、
歯と歯を離すようにしてもらい、
これを繰り返すことで歯ぎしりを防ぎます。

◯まとめ

今回は、歯ぎしりの原因と
予防法についてお話ししました。

歯ぎしりは、
一般的にイメージされる
グラインディングに加え、
クレンチング、
タッピングの3タイプに分けられます。

それらの原因としては

①ストレス

②パソコン作業

③過度な集中

④癖

などが挙げられます。

予防法としては、

①マウスピース

②ストレスの解放

③作業環境や作業方法の改善

④歯ぎしりの気づき

などです。

当院は、歯ぎしりに関しての専門知識や経験が豊富な歯科医院です。

歯ぎしりでお悩みの方は、当院でぜひご相談ください。