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2023.11.16 セラミッククラウンと保険のCADCAM冠の違い

近頃、テレビや雑誌、インターネットで
「セラミッククラウン」に
ついての記事をよくみかけます。

歯医者でもよく掲示されています。

ご興味がある方も多いと思います。

今回セラミッククラウン(オールセラミッククラウン、ジルコニアクラウン、メタルボンドセラミッククラウン)と保険のCADCAM冠の違いについてお話させて頂きます。

是非参考にして下さい。

目次

◯保険の被せ物は銀歯かCADCAM冠
 ◆銀歯の特徴と価格
 ◆CADCAM冠の特徴と価格
◯セラミッククラウンとは
 ◆オールセラミッククラウン
 ◆ジルコニアセラミッククラウン
 ◆メタルボンドセラミッククラウン
◯セラミッククラウンは保険適用の対象になる?
◯まとめ

◯保険の被せ物は銀歯かCADCAM冠

保険の被せ物は銀歯かCADCAM冠という選択肢があります

◆銀歯の特徴と価格

銀歯の特徴は、強度が高く、割れにくいことです。しかし、見た目が金属色で目立ちますし、金属アレルギーの心配もあります。銀歯は保険適用で、1本あたり約4000円程度で入れることができます。

◆CADCAM冠の特徴と価格

CADCAM冠の特徴は、白い色で審美性が高く、金属アレルギーの心配がないことです。また、天然歯に近い硬さなので、対合歯に優しいです。しかし、透明感や色調の再現性は低く、表面が劣化しやすいです。また、強度も銀歯やセラミックに劣ります。CADCAM冠は保険適用で、前歯から第一大臼歯まで入れることができますが、条件があります 。費用は1本あたり約7000円程度です。CADCAM冠を入れる場合は、天然歯を削って型を取ります。その後、被せ物を作製して装着します。この工程には通常2回以上の来院が必要です 。しかし、最近では一日で被せ物を作製して装着する方法も開発されています 。これはCADCAM技術を用いて治療室内で被せ物を作る方法で、待ち時間や手間を省くことができます 。

□ハイブリッドレジンとは

CADCAM冠はハイブリッドレジンでつくります。ハイブリッドレジンとは、レジン(プラスチック)にセラミックの粉末を混ぜ合わせた素材です。白くて美しい歯を再現できるというメリットがあります。しかし、変色や劣化の可能性もありますので、注意が必要です。

◯セラミッククラウンとは

セラミッククラウンとは、歯全体にかぶせるための歯科用のセラミック(陶器)でできた人工の歯のことです。セラミックは天然歯に近い色や透明感を表現できる素材で、審美性や生体適合性に優れています。セラミッククラウンの種類セラミッククラウンには次のようなものがあります。

◆オールセラミッククラウン

白い陶材100%で製作した被せ物です。見た目が天然の歯と見分けがつかないほど自然で美しいです。金属を使用していないので、金属アレルギーの心配がなく、変色や黒ずみもありません。しかし、強度や耐久性は他の種類に劣ります。前歯や小臼歯に適しています。価格は約15万円程です。

◆ジルコニアセラミッククラウン

内側に強度の高いジルコニア(酸化ジルコニウム)を使用し、上からセラミックを焼き付けて作られる被せ物です。強度や耐久性に優れており、割れにくく長持ちします。金属を使用していないので、金属アレルギーの心配がなく、変色や黒ずみもありません。色調や透明感はオールセラミックよりも劣りますが、十分に自然な仕上がりになります。奥歯や歯ぎしりの強い人に適しています。価格は約10万円程です。

◆メタルボンドセラミッククラウン

金属のフレームの外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。強度があり丈夫ですが、内側に金属を使用しているため、金属アレルギーを発症する可能性があります。価格は約7万円程です。

◯セラミッククラウンは保険適用の対象になる?

セラミックは天然歯に近い色や透明感を表現できる素材で、審美性や生体適合性に優れています。しかし、オールセラミックは基本的に自由診療(自費診療)になります。なぜなら、健康保険が適用されるためには、「疾患の治療のために必要な最低限の処置であること」という条件を満たす必要があるからです。

オールセラミックは、被せ物として使用しますし、被せ物は虫歯などで歯が溶かされた際、絶対に必要な処置になるため、健康目的の治療に含まれます。その点では、オールセラミックは健康保険適用の基準を満たしているのですが、健康保険適用の基準は「健康を目的とした必要最低限の治療」と定められています。しかし、オールセラミックの場合は審美性の高い満足を備えているため、十分過ぎる治療になります。つまり、「健康目的の治療」という基準は満たし、審美性の高い満足を備えているため、自由診療として扱われているのです。

このことがオールセラミックの保険適用されない理由です。オールセラミックは見た目が自然で美しいだけでなく、機能性や耐久性も高い素材です。

◯まとめ

近頃、大きな歯の治療になると銀歯、CADCAM冠、セラミッククラウンの選択について、歯科医院でよく説明してくれると思います。ただ、患者様は「初めて、こういう説明をうけて理解しにくいところがあったり」、「緊張して、よく分からなかったり」することもあると思います。

そんな時に予め、今回の記事を読んでいて頂くと、すごく参考になると思います。

是非役立てて下さい。