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2023.5.16 プラークバイオフィルムとは?放置すると歯周病に!

皆さんはプラーク(歯垢)やバイオフィルムといった言葉を聞いたことがありますか?

歯ブラシや歯みがき粉のCM などで聞いたことがある方も多いかもしれません。

お口の中のプラークバイオフィルムは細菌の塊で、歯周病の発生などにも大きく影響します。

今回は、プラークバイオフィルムとはどのようなものなのか、どのようにしてできるのか。

その危険性や予防法についてお伝えします。

目次

◯プラークバイオフィルムとは

 ◆どのようなものか

 ◆どのようにしてできるのか

◯プラークバイオフィルムがあるとどうなるのか

 ◆歯ぐきが炎症を起こす

 ◆石灰化して歯石になる

 ◆歯を支える骨が溶かされ始めて歯周病に

 ◆むし歯にもなりやすくなる

◯プラークバイオフィルムの予防方法

◯まとめ

◯プラークバイオフィルムとは

◆どのようなものか

プラーク(歯垢)とは歯の表面に付いた黄白色のネバネバした付着物で、細菌の塊です。その中にはむし歯や歯周病の原因となる菌も含まれています。

プラーク1mg中には300種類以上、約10億個もの細菌が含まれていると言われています。

最近はバイオフィルムという言葉を聞く機会も多いかもしれません。

実はプラークもバイオフィルムの中の一種です。

バイオフィルムとは、微生物の集合体のことを指します。身近なところだと、台所やお風呂の排水溝などのぬるぬるした膜がバイオフィルムです。

バイオフィルムには以下のような特徴があります。

・細菌が塊となって作った膜がバリアとなるため、薬剤や免疫力の力が左右しにくい

・歯にこびりついているので、自然と取れにくい

・歯に細菌がずっと付いた状態になるため、むし歯や歯周病を誘発する

◆どのようにしてできるのか

歯の表面には、ペリクルという糖たんぱく質が薄い膜を作っています。

このペリクルの上に細菌が付着します。ペリクルに直接くっつける細菌は限られています。しかし、ペリクルに付着した細菌が砂糖(ショ糖)を原料にグリコカリックスというネバネバした物質を作ることで、他の細菌もくっついていきます。

そして付着した細菌互いにくっついて増えていくことで、直接ペリクルに付着できない菌も集まっていき、およそ8時間でプラークバイオフィルムが形成し始めます。

さらに時間が経つと、集まる菌が多種多様になり生体に害をなす菌が増えていくのです。

◯プラークバイオフィルムがあるとどうなるのか

◆歯ぐきが炎症を起こす

成熟したプラークバイオフィルムの中には、嫌気性菌と言われる歯周病の原因菌が多く含まれています。

この歯周病菌が産生する毒素の影響で歯ぐきが炎症を起こします。

歯ぐきが腫れて炎症を起こすと歯周ポケットが深くなり、ますます嫌気性菌が増えていきます。

◆石灰化して歯石になる

歯石は歯の表面に付着する灰白色、黒褐色の石灰化物質です。

プラークバイオフィルムが成熟して分厚くなると、唾液に含まれるカルシウムやリン酸などと反応して石灰化し、石のように固くなることで歯石ができます。

プラークバイオフィルムが付着してから歯石ができるまでには、2週間~1か月程度かかると言われています。

◆歯を支える骨が溶かされ始めて歯周病に

歯周ポケットが深くなると、細菌が歯ぐきの深くにどんどん入っていき歯ブラシでは除去できなくなります。

歯ぐきの下で歯周病菌が毒素を出すことで、歯ぐきの炎症はどんどん大きくなります。

それにより歯ぐきから出血したり膿が出たり、やがて歯を支える骨も溶かしていくことで歯周病が重症化していきます。

◆むし歯にもなりやすくなる

歯の表面は食事などで糖を摂取するたびに、細菌の出す酸によって溶かされますが、唾液の再石灰化作用で修復されます。

しかし、プラークバイオフィルムがくっついた歯面は、唾液の再石灰化作用が起こりにくく歯が溶かされやすくなります。

歯が溶けたまま修復されないと、歯に穴が開きむし歯になってしまいます。

◯プラークバイオフィルムの予防方法

歯面にしっかりくっついたプラークバイオフィルムは水には溶けず、うがいで除去することはできません。プラークバイオフィルムの除去には、歯磨きが一番です。日頃から歯ブラシや歯間ブラシでしっかり磨くことで、プラークバイオフィルムが成熟する前に除去することができます。

歯と歯の間の歯磨きには、デンタルフロスを使うのが効果的です。

プラークバイオフィルムが石灰化して歯石になると、歯みがきで除去することはできません。歯石は歯科医院で定期的に除去してもらいましょう。

◯まとめ

プラークバイオフィルムは日頃生活することで、自然と歯につくものです。

大切なのは、初期のうちに歯磨きでしっかり除去してプラークバイオフィルムを成熟させ悪玉菌を増やさないこと。

歯科医院で時々行うプロケアより、日々のお家でのケアが欠かせません。

日頃からセルフケアでお口の健康を保ちつつ、自分ではケアしにくい部分や歯石の除去などは、歯科医院での定期的なプロケアで健康なお口を目指しましょう!