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2023.9.13 □入れ歯を取り扱う際に注意するべきポイント

◯入れ歯とは

 ◆入れ歯とは

 ◆部分入れ歯

 ◆総入れ歯

入れ歯のお手入れ方法

 ◆泡の洗浄剤を用いる方法

 ◆錠剤の洗浄剤を用いる方法

◯入れ歯のお手入れのポイント

 ◆汚れが残りやすい場所

 ◆着色はむりにおとさない

 ◆歯磨き粉は使わない

 ◆洗面所に水を張って洗いましょう

 ◆お手入れは必ず水かぬるま湯で

 ◆保管は湿気った場所で

◯入れ歯のお手入れの必要性

◯入れ歯を外したあとのお口のお手入れ

◯まとめ

入れ歯とは

入れ歯とは

入れ歯とはむし歯、歯周病などなんらかの原因で歯を失った時に、失った歯を補うための器具です。食事をしやすくしたり、見た目を回復したりします。

作り物の人工的な歯と、その歯を支える床と呼ばれるピンク色の土台から成ります。床は歯茎や顎の粘膜に触れます。

また入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯と2種類あります。

部分入れ歯とは

部分入れ歯とは1本以上の歯を失った場合に治療のため作られる器具です。残っている歯が1本でもあると部分入れ歯となります。

部分入れ歯は人工的な歯と床と呼ばれる歯茎や粘膜に触れるピンク色の部分だけではありません。安定するように残っている歯にひっかけるクラスプと呼ばれる金属のバネがあるのが特徴になります。

総入れ歯とは

総入れ歯とは、上下のどちらでもかまわないのですが、自分の歯がまったくない場合に治療のため作られる器具になります。

なので歯が1本も残っていない場合には、総入れ歯による治療になります。

総入れ歯は人工的な歯が床と呼ばれる粘膜の上にのるピンク色の土台の上に並んでいます。クラスプと呼ばれる金属のバネはありません。

入れ歯のお手入れ方法

泡の洗浄剤を用いる方法

入れ歯を外したあと、泡の洗浄剤をプッシュし、入れ歯に洗浄剤をまんべんなくつけます。プッシュ回数は製品によって異なりますので説明書を参考になさってください。入れ歯に泡をつけて数分たったら入れ歯用の歯ブラシでごしごしと洗います。

その後、しっかりと水で洗い流します。

最後に指でぬめりなどが残っていないかを確認しましょう。 

錠剤の洗浄剤を用いる方法

入れ歯を外したあと、水流下で入れ歯用の歯ブラシでごしごしと洗います。

ぬめりなどが残っていないかを確認します。錠剤を専用のカップに水またはぬるま湯と共にいれて、入れ歯をいれます。そのままつけおき洗浄します。

製品にもよりますので説明書を参考にして貰いたいのですが、数分から一晩つけおき洗浄を行います。入れ歯を取り出し、水流下でしっかりと洗い流します。

入れ歯のお手入れのポイント

汚れが残りやすい場所

人工的な歯と歯の間、人工的な歯と床と呼ばれるピンク色の部分との境目、クラスプと呼ばれる金属のバネの付け根、この3ヶ所が入れ歯の汚れが残りやすいところになります。しっかりと磨きましょう。

着色はむりにおとさない

ごしごしとしっかりお手入れしていても、人工的な歯や床と呼ばれるピンク色の土台のところにステインといって着色がつくことがあります。着色は気になるかと思いますが、ムリにおとそうとすると余計に傷をつくり、逆に着色がつきやすくなります。着色がついた時はムリにおとそうとせず、歯医者さんで落として貰うようにしましょう。

歯磨き粉は使わない

歯を磨くのと同じように入れ歯もお手入れするのだから同じ歯磨き粉でいいだろうと思う方もいるかもしれません。しかし、歯磨き粉には研磨剤が含まれるものもあります。研磨剤が含まれると、入れ歯に傷がつき、余計に汚れがつきやすくなってしまいます。そのため、入れ歯用のものを使うようにしましょう。

洗面所に水を張って洗いましょう

入れ歯が壊れる原因で多いものは落とした時の衝撃です。お手入れをしているときにつるんと滑って落としてしまうことがとても多いです。そのため、洗面所に水を張ることで落としても、衝撃を和らげることができます。また1本や2本くらいの小さな部分入れ歯では、落とした時にそのまま流れていってしまうということもあります。水を張っておくことで流れてしまうことを防ぐことができます。

お手入れは必ず水かぬるま湯で

熱湯消毒というのはとても入れ歯によさそうに感じるかもしれません。

しかし、実は入れ歯は熱に弱いです。自分が飲めないような高温で変形してしまいます。そのため、入れ歯は必ず水かぬるま湯で洗いましょう。

保管は湿気った場所で

お口の中は唾があり、湿気っています。そのため、入れ歯は湿気に強く作られています。その反面、乾燥には弱いのです。

入れ歯を外しておくときはそのまま置いたりしておくと、乾燥して変形するおそれがあります。そのため、専用のカップなどに水を張って入れ歯をいれる、専用のケースに少し水をいれて湿気った環境を作って入れ歯をいれるなど、乾燥しないよう気を付けましょう。 

入れ歯のお手入れの必要性

入れ歯はご自分の歯と同じように食べたり、飲んだりと使って貰えます。食べたり飲んだりしたらご自分の歯を磨きますよね。それと同じように入れ歯もお手入れが必要になります。

きちんとお手入れをしないと、床と呼ばれるピンク色の部分で細菌が悪さをしたり、黒くカビてきてしまいます。入れ歯はプラスチック製なので、ご自分の歯よりも傷がつきやすいからです。また、入れ歯のお手入れをきちんとしないことが原因で、誤嚥性肺炎などの全身疾患を引き起こすこともあります。

そうならないためにもしっかりとお手入れをしましょう。

入れ歯を外したあとのお口のお手入れ

クラスプと呼ばれる入れ歯のバネがかかる歯の根元など、汚れが残りやすい場所のひとつになります。丁寧に磨きましょう。

磨きにくいようでしたら歯間ブラシなどの清掃補助器具を併せて使うのもより効果的です。

また、残っているご自分の歯をこれ以上失わないためにもしっかりと丁寧に磨きましょう。フッ素入りの歯磨き粉、または歯周病予防のための歯磨き粉を使って丁寧に磨くことをおすすめします。

まとめ

入れ歯もご自分の歯と同じように食べたり飲んだりします。そのため、しっかりとお手入れすることが大切です。

気になることがあればささいなことでも歯医者さんで相談してみましょう。