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2024.7.14 治療の中断が厳禁な理由

歯科医院に通うのを途中でやめてしまった経験はありませんか?毎日仕事が忙しくて通えなくなってしまった、治療途中だったけど痛みがなくなったから通うのをやめた、さまざまな理由があると思います。しかし、その治療中断が、その後の歯の健康を受診前より大きく悪化させてしまうことになってしまいます。
今回はなぜ治療の中断がよくないのかについて説明していきます。

◯治療中断すると危険なタイミング
 ◆痛みが消えたとき
 ◆型取りをし終わったとき
 ◆仮歯になったとき
 ◆歯の神経の治療中
 ◆歯が抜けたとき
◯治療中断すると起こること
 ◆治療にかかる時間が長くなる
 ◆歯の寿命が短くなる
 ◆治療に必要な費用が高くなる
◯まとめ

治療を中断しがちなタイミングはいくつかありますが、その中でも予後に大きく関わってくるリスクがあるものをいくつか紹介します。自分はしてしまっていないかよく考えてみてください。

◆痛みが消えたとき

歯が急に痛くなったとき、すぐにみてもらえる歯医者へ急患で行き、応急処置をしてもらうことがあります。応急処置をすれば痛みはおさまり、そこで安心して、その後の予約を取らない人は多くいらっしゃいます。しかし、実際の治療は急性炎症がおさまってから始まりますので、痛みがなくなったからといってその歯が治ったわけではないのです。時間が経つとまた痛みが再発し、どんどん状態が悪くなっていきます。

◆型取りをし終わったとき

被せ物を作るためには、型取りをしてから少し時間がかかります。しかし、被せ物が完成してからすぐにつけないと、口の中の状態が変わることによって作った被せ物が入らなくなってしまうことがあります。そのため、型取りをした後はなるべく早く次の予約を取るようにしてください。

◆仮歯を入れたとき

仮歯を入れると、見た目が元に戻るため、日常生活に不便を感じることが少なくなります。仮歯の状態で十分だと感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、仮歯は字の通り、あくまで仮の歯です。接着が仮止めのため取れやすく、材料の強度も弱いので壊れやすいです。色も着色しやすい素材でできています。壊れた状態に気づかずに使い続けていると、気付かない間に仮歯の内側が虫歯になっていることも多く、治療を再開した時にはさらに悪化してより削られてしまうことも多いです。

◆歯の神経の治療中

歯の神経の治療の中断は最も危険です。歯の神経の治療中は痛みもなく、何回か歯科医院に通わなければならないので、症状がないからと歯医者に行かなくなる人がいるのも現状です。
歯の神経の治療は、細菌が根の中で繁殖しないように何回か綺麗に洗う治療を繰り返し、根の中に薬を入れて経過をみたりします。途中で中断すると細菌が再び繁殖し、治療開始前より悪化してしまうことが多くなります。最悪の場合には、歯を抜かなければならなくなることもあります。

◆歯が抜けたとき

治療中でなくとも、歯が抜けたときに放置するのは危険です。歯がなくなると痛みもなくなるので、安心して歯医者に行かなくなる人もいますが、歯がない状態を放置することでさまざまな問題が発生します。
まず、歯がなくなったスペースに、もともとその歯と噛み合っていた歯が伸びて出てきてしまいます。また、隣り合っていた歯が抜けたスペースに向かって傾いてきてしまいます。顎の骨が痩せて歯茎が下がってしまったり、噛み合わせが悪くなり、肩こりや頭痛になってしまったりする可能性もあります。

上で説明したように、治療を中断するとさまざまなリスクがあります。

◆治療にかかる時間が長くなる

上で説明したように、治療を中断すると、治療前よりも状態が悪化してしまうことが多いです。そのため、当初の予定よりも治療にかかる時間が長くなってしまいます。忙しいからと行かなくなってしまったせいで、さらに無駄に治療期間が伸びてしまうのはもったいないですよね。

◆歯の寿命が短くなる

治療中の歯は刺激に対して弱かったり、壊れやすかったりします。その状態で放置したまま使っていると、歯が割れてしまって抜かざるを得ない状態になってしまうことがあります。また、細菌に感染した状態を放置していると周りの歯や骨にまで影響を及ぼし、抜かなければならなくなります。
治療を中断した結果、新しい被せ物を作り直すとなったときも、少なからず歯を削らなければならないので、歯がどんどん小さくなってしまいます。

◆治療にかかる費用が高くなる

上記で説明した通り、治療を中断することによって、それまでしていた治療をもう一度最初からやり直さなければならないことが多いです。中断しなければスムーズに終わっていた治療も、中断したことで悪化し、その治療分の費用も余計にかかってしまうことになります。

いかがでしたか。歯の病気は、風邪とは違い、放っておいてもよくなるものではありません。悪い状態のまま放置していると、確実に悪化してしまいます。
治療を始めたら最後まで通院を続けることが時間もコストも抑えられ、口の健康にもつながるのです。