logo

blogブログ

2023.10.1 入れ歯を取り扱う際に注意するべきポイント

こんにちは!

今日は入れ歯の取り扱い時の注意点についてお話します。

入れ歯をお持ちの方はご存知かと思いますが、
自分の歯と同じよう入れ歯を清潔に保つことは、

口の健康を維持するために非常に重要です。

入れ歯を洗わないと、
口臭や口内炎、虫歯、歯周病、誤嚥性肺炎など
のリスクが高まります。

また、色素沈着や変形などの入れ歯の劣化も早まります。

入れ歯は自分の健康や生活の質に大きく影響するものですから、

正しい知識とケアで快適に使いましょう。

是非参考にしてみてください!

目次

◯洗い方

 ◆食後

 ◆就寝前

◯洗う時に気をつけるべきポイント

 ◆洗浄剤や歯磨剤を使いましょう

 ◆熱湯は使わないで下さい

◯保存・保管時の注意

◆乾燥しないように水につけておきましょう

◆衝撃や力を加えないようにしましょう

◯その他

◆入れ歯だけでなくご自身のお口も綺麗にしましょう

◆合わなくなったらすぐに歯科医院に行きましょう

◆紛失に注意しましょう

◯まとめ

◯洗い方

食後や就寝前の一般的なお手入れの方法をご紹介します。

◆食後

1.桶などを用意して、水を張るようにしましょう!

水を張っておくことで、洗う際に手が滑って落としても、
水がクッションになってくれて

2.入れ歯を外して水を流しながら(流水下)で清掃します

この時、義歯用ブラシを使って汚れを落とすと効果的です。
さらに、歯肉に接する内側の汚れは流水の力を使って落とすと落ちやすいです。

◆就寝前

1.桶などを用意して、水を張るようにしましょう!

水を張っておくことで、洗う際に手が滑って落としても、
水がクッションになってくれて

2.入れ歯を外して水を流しながら(流水下)で清掃します

この時、義歯用ブラシを使って汚れを落とすと効果的です。
さらに、歯肉に接する内側の汚れは流水の力を使って落とすと落ちやすいです。

ここまでは、食後と同じですが、就寝前は以降を追加で行います。

3.ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します
1日1回は入れ歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。
ブラシでは落としきれない汚れや細菌などを除去することができます。

4.洗い流します

義歯洗浄剤の残りやブラシで浮き上がった汚れを洗い流して完了です。

洗う時に気をつけるべきポイント

洗う時に気をつけるべきポイントは2つです

・何を使って洗うか

・洗い流し方

が大切になってきます!

◆洗浄剤や歯磨剤を使いましょう

入れ歯を清潔に保つためには、「何を使って洗うか」が重要になります。
その際に必要なのが、洗浄剤と歯磨剤の両方です。

そもそも「洗浄剤」と「歯磨剤」とは何かよくわからない方もいらっしゃいますよね?

洗浄剤と歯磨剤のについては、以下のようにまとめてみました。

洗浄剤

洗浄剤は、入れ歯に付着した食べかすや、歯垢、タバコのヤニなどの
汚れを分解して落とす効果があります。

また、除菌や消臭、漂白や歯石予防などの効果も期待できます。

洗浄剤には、酵素系、次亜塩素酸系、過酸化物系などの
成分が配合されており、それぞれ特徴が異なります。

・酵素系

タンパク質汚れに効果があり、歯石を防ぐ効果があります。
除菌効果は弱いですが、使用し易いです。

・次亜塩素酸系

除菌効果や漂白効果が高く、タバコのヤニなどを除去できます。
但し、金属部分がある入れ歯には使用できません。

・過酸化物系

発泡によって汚れを落とします。
洗浄時間が短く済むので便利です。

歯磨剤

歯磨剤は、洗浄剤で落としきれなかった汚れを
ブラッシングして落とす効果があります。

また、入れ歯の表面を滑らかにして汚れが付きにくくする効果もあります。

歯磨剤には、研磨剤やフッ素などの成分が配合されており、それぞれ特徴が異なります 。

・研磨剤

研磨剤は、汚れをこすり落とします。
ただし、入れ歯の表面を傷つける可能性があるので注意が必要です 。

・フッ素

フッ素は、残存する自分の歯を虫歯から守ります。
ただし、入れ歯自体には効果がありません 。

◆熱湯は使わないで下さい

何を使って洗うかも非常に重要ですが、
実はそれと同じくらいどのぐらいで洗うか、
洗い流すかも重要です。

よく熱湯消毒などあるので、
熱湯を使う方もたまにいらっしゃいますが、
熱湯を入れ歯に使うと、
入れ歯の素材によっては変形やひび割れの
原因となってしまいます。

また入れ歯の素材には、樹脂や金属などがありますが、熱湯に弱いです 。
樹脂は、熱湯に浸すと膨張したり収縮したりして形が変わります。

熱湯で殺菌しようとすると、樹脂の表面が荒れて汚れが付きやすくなります。
金属は、熱湯に浸すと錆びたり変色したりします。

そのため、熱湯を使うのは避けてください。

◯保存・保管時の注意

◆乾燥しないように水につけておきましょう

入れ歯を外したら、水で洗ってから水や専用の液体に浸けておくことが大切です。

これは、入れ歯が乾燥すると変形したり割れたりする恐れがあるからです。

入れ歯の素材には、樹脂や金属などがありますが、乾燥に弱いです。

樹脂は、乾燥すると膨張したり収縮したりして形が変わります。
金属は、乾燥すると錆びたり変色したりします。

そんなに乾燥しやすい素材ですが、
お口の中は唾液が分泌されていますので、
その水分で形状が保たれます。

但し、年齢とともに唾液の分泌量が低下すると、
入れ歯に水分を奪われて口の中や喉が乾いたり、
違和感が強くなったりする場合もあります。

その場合は、入れ歯の再調整や作り直しが必要になるかもしれません。

◆衝撃や力を加えないようにしましょう

入れ歯の素材は、衝撃や強い力が苦手です。
自分の歯と同様に優しく使いましょう。

樹脂でも丈夫な樹脂が有ります。

熱可塑性樹脂は、高い柔軟性と耐久性を備えています。

スマイルデンチャーという樹脂製の入れ歯もあります。
スマイルデンチャーは、従来型と比べて薄く小さくできるので、
装着感や見た目も良くなります。

◆入れ歯だけでなくご自身のお口も綺麗にしましょう

入れ歯のお手入れだけでは十分ではありません。
入れ歯を外した後も、ご自身のお口の中を綺麗にすることが重要です。

お口の中には、食べかすや細菌、カビなどが残っている可能性があります。

そのため、お口を清潔にする必要であり。
お口の中を清潔にすることで、以下のようなメリットがあります。

①口臭防止
入れ歯やお口の中に汚れや細菌が残っていると、悪臭を発生させる原因になります。
そのため、お口を清潔にすることで、口臭予防に繋がります。

②感染症予防
口内炎やカンジダなどの感染症を予防することができます。
入れ歯やお口の中にカビや真菌が繁殖すると、粘膜に炎症や白い斑点ができることがあります。

また入れ歯やお口の中に細菌が多くなると、
食べ物や唾液などを誤って気管に入れてしまうことで
肺炎を引き起こすことがあります。
それゆえ、誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。

③虫歯・歯周病の予防

部分入れ歯を使用している場合は特に注意が必要ですが、
残っている歯を今後どのぐらい残せるかも非常に重要です。

入れ歯のバネや金属部分などに汚れや細菌が溜まりやすいため、
お口の中を清潔にすることで、
残っている自分の歯を虫歯や歯周病から守ることができます。

お口の中を清潔にする方法は以下の通りです。

(Ⅰ)入れ歯を外した後は、必ずうがいをしましょう。食べかすやプラークなどを洗い流すことができます。

(Ⅱ)残っている自分の歯は、ハブラシやフロスなどで丁寧にブラッシングしましょう。バネや金属部分にかかっている歯も忘れずに磨きましょう。

(Ⅲ)総入れ歯の場合でも、舌や頬などの粘膜も清掃しましょう。舌ブラシやガーゼなどで優しく拭き取りましょう。

◆合わなくなったらすぐに歯科医院に行きましょう

入れ歯は使っている間に徐々に変形したり、
歯茎の形も変化したりするため、
定期的に歯科医院で調整を受けることが必要です。


入れ歯が合わなくなると、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

⑴歯茎が痛くなったり、口内炎やカンジダなどの感染症が起こったりします。

⑵入れ歯が外れやすくなったり、頬や舌を噛んでしまったりします。

⑶飲食物の温度や味を感じにくくなったり、吐き気がしたりします。

⑷発音がしにくくなったら、会話に支障が出ます。

そのため、入れ歯が合わないと感じたらすぐに歯科医院に行きましょう。

◆紛失に注意しましょう

入れ歯を紛失すると、
食事や会話などの日常生活に支障が出るだけでなく、
口腔内の健康や顎の骨の状態にも悪影響を及ぼします。

入れ歯を紛失しないようにする為に、
入れ歯を外すときはティッシュやハンカチにくるむのではなく、
目に見える場所に置くか、専用のケースに入れるようにしましょう。

また入れ歯に名前を刻印することで、紛失した場合でも身元を特定出来ます。

◯まとめ

入れ歯は、ご自身の日々の生活を送る中でかかせないものです。

快適な毎日を送れるよに日々ケアをしてきましょう!